超音波検査技術

ISSN: 1881-4506
一般社団法人日本超音波検査学会
〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5
Japanese Journal of Medical Ultrasound Technology 46(3): 193-199 (2021)
doi:10.11272/jss.329

研究Research Paper

乳房造影超音波検査における背景乳腺組織の造影効果に関する検討Evaluation of Background Breast Tissue Enhancement Pattern Using Contrast-Enhanced Ultrasonography

1北海道大学病院医療技術部放射線部門Hokkaido University Hospital Division of Medical Imaging and Technology Department of Radiology

2北海道大学病院超音波センターDiagnostic Center for Sonography

3北海道大学病院検査・輸血部Department of Clinical Laboratory and Transfusion

4北海道大学病院放射線診断科Department of Diagnostic and Interventional Radiology

5北海道大学病院乳腺外科Department of Breast Surgery

受付日:2020年4月30日Received: April 30, 2020
受理日:2021年3月23日Accepted: March 23, 2021
発行日:2021年6月1日Published: June 1, 2021
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目的:乳房造影超音波検査(CEUS)における背景乳腺組織の造影効果の程度と閉経状態や造影MRIの背景乳腺造影効果(BPE)を比較し,関連性について明らかにすること.

対象・方法:対象は2015年4月~2018年4月までに当院でCEUSと造影MRIを同日に施行した症例のうち,撮像断面内にそれぞれ5 mm以上の厚さの乳腺組織と脂肪組織が描出されていた43症例.CEUSの造影効果は,径5 mm大の関心領域を背景乳腺組織と脂肪組織にそれぞれ設定して時間輝度曲線を作成,パラメータ解析にてピーク輝度(PI)を算出して背景乳腺組織と脂肪組織の比をPI ratioとして評価した.PI ratioと閉経状況,造影MRIにおけるBPE, マンモグラフィにおける乳房構成との関連性について検討した.

結果・考察:閉経前後でPI ratioに有意差は認めなかった(p=0.242).BPEとの比較では,高BPE群で有意にPI ratioが高値を示した(p=0.03).乳房構成とPI ratioに有意な相関関係は認めなかった(ρ=0.053, p=0.74).MRIで高BPE群の症例は,CEUSで背景乳腺の造影効果が強いことが予測されると考えられた.

結語: CEUSにおける背景乳腺組織の造影効果は,造影MRIで高BPE群にて有意に高度であるが,閉経状況や乳房構成との関連性は認めなかった.

Key words: contrast-enhanced ultrasound; breast; time intensity curve; background parenchymal enhancement

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